看護補助者の平均給与は25.5万円――全産業平均を大きく下回る結果に
12月8日に開かれた中央社会保険医療協議会(中医協)総会で「医療関係職種の処遇改善」が議題に挙がり、コメディカルの中でも特に看護補助者については全産業平均を大きく下回っている状況が判明した。
厚生労働省(以下、厚労省)保健局医療課の調査によると、2022年度の賞与込み給与は、全産業平均が36.1万円なのに対し、看護補助者は25.5万円とコメディカルの中で最も低く、次いで介護職員が29.3万円と続いた(「賃金構造基本統計調査」に基づき保健局医療課にて作成)。
一方、他の医療関係職種の賃金状況を見ると、賞与込み給与は▽医師97.1万円、▽薬剤師45.6万円、▽保健師37.6万円、▽助産師47.9万円、▽看護師40.7万円、▽准看護師34.5万円、▽診療放射線技師41.9万円、▽臨床検査技師37.8万円、▽理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士34.2万円、との結果だった(「2022年賃金構造基本統計調査」に基づき保険局医療課にて作成)。
さらに、2023年春期生活闘争の結果によると、全産業の平均賃上げ額/率は1万560円/3.58%であり、賃上げ分が明確に分かる組合の「賃上げ分」(定期昇給相当分を除いたもの)の加重平均は5,983円/2.12%なのに対し、医療分野の賃上げ率は1.9%にとどまっている現状が明らかとなった。(HealthDay News 2023年12月20日)
参考文献
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00230.html
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