2024年4月始動の医療情報ネット、「小児」「難病患者」などの情報を分かりやすく
11月20日に開かれた第1回「医療機能情報提供制度・医療広告等に関する分科会」で、「医療機能情報提供制度」の全国統一システムへの移行に伴い、来春から運用が始まる「医療情報ネット」について検討された。その中で、厚生労働省(以下、厚労省)は、利用者区分として「高齢者」「小児」「障害児・者、難病患者」を選択できるようにすることを提案した。
「医療機能情報提供制度」は、国民が適切に医療機関を選択できるように、医療機関等に対して自院の持つ機能を、毎年度、都道府県に報告することを義務付ける制度。現行では都道府県ごとに運用されているが、2024年4月からは、全国の情報を一元化・標準化した全国統一システム「医療情報ネット」が始動することで、より検索性が高く分かりやすい情報が国民に提供される。また「医療情報ネット」は、一般生活者のスマートフォンでの利用を想定したサイトで、全国の病院・診療所・歯科診療所・助産所及び薬局について都道府県をまたいで検索できるほか、キーワードや科目と場所、設備や対応内容など多様な検索機能に対応。音声読み上げや多言語(英語、中国語、韓国語)翻訳機能なども搭載される予定だ。本分科会では、「高齢者」「小児」「障害児・者、難病患者」のボタンを設け、トップページで各利用者区分のボタンを押すとページが切り替わり、新設する該当者向けの検索条件設定ページに移動するイメージ案も示された。
なお、「医療情報ネット」での医療機能情報の病院等からの報告には医療機関等情報支援システム(G-MIS)が活用される予定で、これに伴い、各病院等は、G-MIS経由で2024年1月~3月までの間に、医療機能情報を報告する必要がある。(HealthDay News 2023年11月29日)
参考文献
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36471.html
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