5類移行後初の「コロナ診療の手引き」改訂版のポイント、小児の重症例報告も
厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策本部は8月21日、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第10.0版」(以下、手引き)を公開し、都道府県・保健所設置市・特別区の衛生主管部(局)に通知した。
5類移行後、初の改訂となった今回の手引きでは、診断・サーベイランスに関し、COVID-19がインフルエンザと同様、診療科名に内科・小児科を含む指定届出機関による届出対象疾病に追加され、その届出基準・検査診断等についての情報が記載された。また5類移行に伴って、入院調整は「医療機関等情報支援システム(G-MIS)」を活用し、医療機関で行うようになったこと、5類移行後は、感染症法に基づく医療従事者の就業制限は行われないが、国は医療機関や高齢者福祉施設等に対し、COVID-19に罹患した医療従事者の就業制限を考慮するよう呼びかけていることが、追加項目として盛り込まれた。
なお、「小児の重症度」の項目には、旧版(第9.0版)にはなかった、2歳未満と基礎疾患のある小児患者の重症化リスクの報告も記載され、小児感染例の増加に伴う重症例の増加に注意を呼びかける内容となっている。(HealthDay News 2023年9月6日)
参考文献
https://www.hospital.or.jp/site/news/file/1692669916.pdf
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