「地域包括ケア病棟」救急搬送後の直接入棟は医療資源投入量が多い傾向に
救急搬送後に他の病棟を経由せずに直接入棟した患者の割合が高い地域包括ケア病棟では、医療資源の投入量が多い傾向にあるとのデータを、厚生労働省(以下、厚労省)は8月10日、診療報酬調査専門組織「入院・外来医療等の調査・評価分科会」(以下、分科会)で示した。
厚労省のデータによると、救急搬送後に地域包括ケア病棟に直接入棟した患者の主傷病は、「誤嚥性肺炎」や「腰椎圧迫骨折」、「尿路感染症」などが多かった。
また、救急搬送後に他の病棟を経由せずに地域包括ケア病棟に直接入棟した患者は、患者全体と比べ、▽要介護度が高い▽医師による診察の頻度・必要性が高い▽看護師による直接の看護提供の頻度・必要性が高い▽リハビリ実施単位数は低い――といった傾向が見られた。こうしたデータを受け、分科会では、同患者の受け入れに対する診療報酬上の評価が議論された。(HealthDay News 2023年8月30日)
参考文献
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00200.html
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