CPMSについて
血糖モニタリングの運用
耐糖能異常は、好中球減少症・無顆粒球症と同様に、クロザリルの重大な副作用です。
クロザリルを使用する全ての患者に対し、CPMS登録医はCPMSに規定された頻度にて血糖値等の検査を実施する必要があります。
投与開始前
投与開始前10日以内に血糖値(空腹時又または随時)およびHbAlc検査を行い、その結果から下表に従い「正常型」、「境界型」、「糖尿病・糖尿病を強く疑う」と 区分してください。 また、それぞれの区分に応じた血糖値等の検査頻度(プロトコール)を確認してください。 また、「糖尿病・糖尿病を強く疑う」基準に該当する場合は、本剤の投与の妥当性を糖尿病内科医と検討してください。
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正常型 (プロトコールA) |
境界型 (プロトコールB) |
糖尿病・糖尿病を強く疑う (プロトコールC) |
空腹時血糖値 |
110 mg/dL未満 |
110~125 mg/dL |
126 mg/dL以上 |
随時血糖値 |
140 mg/dL未満 |
140~179 mg/dL |
180 mg/dL以上 |
HbA1c |
6.0%未満 |
6.0~6.4% |
6.5%以上 |
検査頻度
プロトコールA:血糖値及びHbA1cを投与開始4週間後、12週間後、以降12週間毎に測定。
プロトコールB:血糖値及びHbA1cを投与開始4週間毎に測定。
プロトコールC:血糖値は2週間毎、HbA1cは4週間毎に測定。
投与開始後
本剤の投与開始後は、プロトコールに従い血糖検査を行ってください。
その検査結果などは、eCPMSを通じ、CPMSセンターに報告する必要があります。
プロトコール変更などの対処
血糖値及びHbA1cや臨床症状に変動があった場合には、下図の通り対処してください。
※プロトコールCとなった患者が適切な治療を受けて症状が安定している場合、糖尿病内科医と十分な協議をして、プロトコールB又はAに変更することができます。この場合、糖尿病内科医との相談事項を診療録及びeCPMS上に記録を残してください。
* :口渇、多飲、多尿、頻尿、ソフトドリンク摂取