【対象】
動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)高リスクで、2018年7月~2021年6月の間にメディカル・データ・ビジョンの診療データベースにLDL-Cの臨床検査結果が登録された18歳以上の患者183,145例。ASCVD高リスクは、狭心症(AP)、心筋梗塞(MI)、虚血性脳卒中(IS)、末梢動脈疾患(PAD)、糖尿病(DM)、慢性腎臓病(CKD)又は家族性高コレステロール血症(FH)のICD-10コード分類を含む請求が確認された者と定義した。
【方法】
メディカル・データ・ビジョンの診療データベースを用いた横断的研究。日本動脈硬化学会の動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版に従い、一次予防高リスク群[冠動脈疾患(CAD)の既往歴がないASCVD高リスク患者:LDL-C管理目標値<120mg/dL]、二次予防群(CADの既往歴があるASCVD高リスク患者:LDL-C管理目標値<100mg/dL)、二次予防高リスク群[二次予防群のうちFH、Index date12ヵ月以内に確認された急性冠症候群、合併症(IS、PAD又はCKD)を有するDMに該当する患者:LDL-C管理目標値<70mg/dL]の3群に分け、LDL-C管理目標値を達成した患者の割合を調査した。
Mitani H, et al. J Atheroscler Thromb 2023; 30(11):1622-1634.
[利益相反]本研究はノバルティスから資金提供を受けました。著者のうち3名はノバルティスの社員です。その他にノバルティスから謝礼金を受領した者が含まれます。