ご使用にあたって
以下はイラリスについての概要です。
詳細および最新の情報につきましては添付文書をご参照ください。
イラリスはクリオピリン関連周期性症候群(CAPS:家族性寒冷自己炎症症候群、マックル・ウェルズ症候群、新生児期発症多臓器系炎症性疾患)、既存治療で効果不十分な家 族性地中海熱(FMF)、TNF受容体関連周期性症候群(TRAPS)、高IgD症候群(HIDS)(メバロン酸キナーゼ欠損症(MKD))、全身型若年性特発性関節炎(sJIA)の患者さんを対象とした薬剤です。
イラリスは、臨床試験成績からこれらの患者さんでの有効性が認められてはおりますが、適正使用と安全性の確保を十分に行う必要がある薬剤です。また、CAPSは、新生児期あるいは幼児期に発症する大変稀な疾患であることに加え、その診断に関わる分類の脆弱性から、その見極めに高度な専門性を要すると考えられます。
FMF、TRAPS、HIDS(MKD)においても、大変稀な疾患であることから、その診断や治療に高度な専門性を要すると考えられます。そのため、イラリスの投与は、イラリスによる治療を行った経験のある医師注)と十分に連携しながら適切に行われることが望まれます。
注)イラリスのCAPS治験実施施設は、横浜市立大学附属病院 小児科、京都大学医学部附属病院 小児科、九州大学病院 小児科の3施設です。また、イラリスのPFS治験実施施設は、京都大学附属病院 小児科、九州大学病院 小児科、横浜市立大学附属病院 小児科、新潟大学医歯学総合病院 小児科の4施設です。