疾患について
紫外線暴露量、部位、遺伝子異常に基づいた分類
メラノーマでは様々な遺伝子異常が報告されており、遺伝子異常と紫外線暴露の程度や解剖学的部位と相関を示すことが判明し、メラノーマを露光部における紫外線暴露量(cumulative sun damage: CSD)、解剖学的部位、遺伝子異常によって分けられる分類が示された。
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従来の結節型の多くは、水平方向の進展(radial growth phase:RGP)を経ずに垂直方向の進展(vertical growth phase)を示した上記いずれかの悪性黒色腫と考えられている。したがって、紫外線暴露量や部位、遺伝子異常を背景とした本分類では独立した一つのグループとして取り扱われていない。 |
Elder DE, et al.: WHO Classification of Skin Tumours, 4th Ed, Ge neva, Switzerland, WHO Press, 66-152(2018)
メラノーマの有病率・病型 海外との違い
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Namikawa K, et al.: Curr Treat Options Oncol. 20(1):7(2019)より作成 |
2) |
米国のデータはSEER18 Registry data setをSEER Stat ver8.0.1を用いて解析 |
悪性黒色腫の代表的なステージ分類としては、American Joint Committee on Cancer(AJCC)/Union for International Cancer Control(UICC)が作成した分類があります。
悪性黒色腫の病期分類(AJCC第8版:2017)
UICC日本委員会 TNM委員会訳. TNM 悪性腫瘍の分類 第8版 日本語版 144-5. 2017, 金原出版
悪性黒色腫のTNM分類(AJCC第8版:2017)
- 悪性黒色腫のTNM分類では、Tは原発腫瘍(術後分類による)、Nは領域リンパ節転移、Mは遠隔転移の有無を示す
UICC日本委員会 TNM委員会訳. TNM 悪性腫瘍の分類 第8版 日本語版 142-4. 2017, 金原出版.
- 悪性黒色腫のTNM分類では、Tは原発腫瘍(術後分類による)、Nは領域リンパ節転移、Mは遠隔転移の有無を示す
UICC日本委員会 TNM委員会訳. TNM 悪性腫瘍の分類 第8版 日本語版 142-4. 2017, 金原出版