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悪性黒色腫(メラノーマ)

Phase III COMBI-v試験

COMBI-v試験 試験概要

試験方法

目的 BRAF V600E/K変異を有する進行性又は転移性の悪性黒色腫患者を対象に、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法の有効性と安全性及び忍容性を検討する。
対象 BRAF V600E/K変異を有する進行性(切除不能IIIc期)又は転移性(IV期)の悪性黒色腫患者
主要評価項目 全生存期間(OS)
副次評価項目 無増悪生存期間(PFS)、奏効率、奏効期間、有害事象及び臨床評価(バイタルサイン、理学的検査、眼科学的検査、12誘導心電図、心エコー検査、臨床検査値)
解析計画 検定方法として、log-rank検定、χ2検定、ANCOVAを採用した。両側有意水準として0.05を採用した。探索的解析としてQOLを評価した。
事前の解析計画に、層別因子や転移部位数を適切なデータセットに加えて解析する予定で、少なくとも5年のフォローアップを行うことを規定している。

Robert, C. et al:.N. Engl. J. Med. 2015; 372 (1): 30-39<承認時評価資料>
【利益相反:ノバルティス ファーマより謝礼金やアドバイザリー料、
研究助成を受領している著者が7名含まれている。】
Grob, JJ. et al:. Lancet Oncol. 2015; 16 (13): 1389-1398<承認時評価資料>
【利益相反:ノバルティス ファーマより謝礼金やアドバイザリー料、
研究助成を受領している著者が8名含まれている。】
社内資料:海外第III相臨床試験(MEK116513試験、COMBI-v)(2016年3月28日承認、
CTD2.7.6 MEK116513試験(COMBI-v試験))<承認時評価資料> [20160216]

全生存期間(OS)〈主要評価項目〉

データカットオフ:2018年10月8日
Robert C, et al.: N Engl J Med. 2019: 381(7): 626-636.
【利益相反:ノバルティスまたはノバルティス ファーマより謝礼金やアドバイザリー料、研究助成を受領している著者が21名含まれている。】

安全性〈副次評価項目〉

  • 副作用は、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法群の320/350例(91%)、ベムラフェニブ単剤療法群の342/349例(98%)に認められた。主なものは、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法群では発熱163例(47%)、悪寒98例(28%)、悪心81例(23%)等、ベムラフェニブ単剤療法群では関節痛162例(46%)、発疹146例(42%)、脱毛症136例(39%)等であった。本試験において副作用による死亡例は認められなかった。
  • 重篤な有害事象は、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法群の131例(37%)、ベムラフェニブ単剤療法群の122例(35%)に認められた。主なものは、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法群では発熱49例、駆出率減少24例、悪寒13例等、ベムラフェニブ単剤療法群では扁平上皮癌33例、ケラトアカントーマ21例、皮膚有棘細胞癌17例等であった。
  • 投与中止に至った有害事象は、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法群の44例(13%)、ベムラフェニブ単剤療法群の41例(12%)に認められた。主なものは、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法群で発熱12例、駆出率減少10例等、ベムラフェニブ単剤療法群で関節痛7例、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加5例、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加4例等であった。
  • 死亡に至った有害事象は、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法群において脳出血2例、脳幹出血1例、ベムラフェニブ単剤療法群において急性冠動脈症候群、脳虚血、胸膜感染各1例であった。いずれの事象においても治験薬との関連性は否定された。

データカットオフ:2013年8月26日
社内資料:海外第Ⅲ相臨床試験(MEK115306試験、COMBI-d)(2016年3月28日承認、CTD2.7.6 MEK115306試験(COMBI-d試験))<承認時評価資料>[20160217]