皮膚所見クイズ
皮膚疾患の症例を1枚の写真を基に大学皮膚科よりクイズ形式で提示いただき、診断名や鑑別される疾患、必要な検査・原因・治療を解答いただく企画です。
実診療に役立つコンテンツとしてご好評をいただいている月1回の配信サービスです。
5年前から顔面、頸部、上背部、両上腕に左右対称性に黄色調の扁平小丘疹と、それらが癒合した多発性の局面が出現して徐々に拡大。ソウ痒などの自覚症状はなく、薬剤内服歴や外用剤の使用歴もない。
2か月前からソウ痒を伴わない小結節が出現し、頭皮と掌蹠を除く全身に多発。放置したところ初期に出現した結節では中央が壊死・潰瘍化した後に縮小し、瘢痕を残して自然消退したが、結節の新生は続いていた。
10年前に仙骨部に突出する腫瘤を自覚。放置したところ徐々に増大し疼痛をともなうようになった。
X年6月に鼻背部の自覚症状の無い皮疹に気づき、近医にてステロイド外用剤にて加療されたが軽快せず,X年8月に当科を紹介。
X年8月初旬から、両側腹部および左前腕から肘窩にかけて軽度痒みをともなう皮疹が出現。当院内科にて無治療で経過観察されていたが改善しないため、薬疹の可能性を疑われて当科を紹介。
X-1年8月から急に背部に有痛性の皮疹が出現し拡大。X年9月より皮疹の拡大および38℃台の発熱、腰痛も伴うようになり精査加療目的に当科紹介。
初診の2週間前より陰股部や上肢に浸潤の強い丘疹が出現。躯幹にも散在するようになり、当科を紹介受診。
初診の2ヶ月前より糖尿病に対してDPP4阻害薬を内服開始。躯幹四肢のソウ痒、紅斑と水疱を伴うため近医皮膚科を受診。外用治療に抵抗性で水疱性類天疱瘡を疑って当科を紹介受診。
初診の約4ヶ月前(11月)より手足から指趾末端部と胸部・腹部、前頸部中心に柴紅色斑が出現し、数時間以内に自然消退するという。近医で凍瘡と診断されビタミンE製剤を内服していたが、繰り返すため当科を紹介受診。
初診の8年前に前胸部に紅色結節が出現。徐々に周囲の皮膚が萎縮し、結節も増数したため当院受診。
初診の1年前に右下腿に紅斑が出現。徐々に拡大、隆起してきたため当院受診。
4歳時に右上腕内側に皮疹が出現。近くの皮膚科を受診するも確定診断に至らず。経過観察していたが、改善しないため当院紹介受診。
骨髄線維症に対し2年前よりJAK阻害薬(ルキソリチニブ)を内服中である。10年前から下腿浮腫があり、半年前より下腿に結節が多発してきた。初診時、両側下腿の皮膚の硬化と著明な色素沈着、大小様々な暗紫紅色から黒褐色の丘疹、結節、血疱が多発していた。
2年前より体幹に環状に広がる紅斑が出現し、徐々に四肢にも散在性に広がってきた。
4年前に左手掌の黒色の色素沈着に気がついた。手洗いでも色調は変わらない。大きさに変わりはなく自覚症状はない。
10年ほど前に交通事故で右肩を受傷。1年前より整形外科で右肩痛(腱板断裂)に対して 湿布薬を貼付していた。3か月前より湿布貼付部に水疱が出現したため、湿布薬を中止しステロイド軟膏を外用したが改善 乏しく当科受診。
初診の約5か月前に運動会があり転んで顔面に受傷歴あり。その後、右下眼瞼部に小結節が出現したため近医眼科受診し散粒腫と診断され抗生物質含有点眼剤で加療するも変化がないため当科を紹介受診。
初診2か月前より頭部・顔面にびらん、痂皮を伴った紅斑が出現。前医を受診し、伝染性膿痂疹の診断で内服薬、外用を行ったが、皮疹が背部にも拡大。薬剤の変更を行い経過見るも改善なく紹介受診。
4ヶ月前より前頭部から側頭部の生え際に脱毛。近医で円形脱毛症と診断され、ステロイド外用での治療を行っていたが、軽快しないため、紹介受診した。
出生時より両足底、両手掌に多汗、過角化がみられた。受診時、両足底から足背、アキレス腱部にいたる過角化(図1)と、両手掌から指背にかけての過角化があった。歯や爪に異常は観察されなかった。
2-3ヵ月前から左下眼瞼の腫瘤が次第に拡大してきた。受診時、左下眼瞼に5.5x3.7mmの下床との可動性のある辺縁整の中央部に痂皮を伴った潰瘍のある腫瘤が観察された。
初診2ヶ月前に左足背のしこりを自覚した。他院でステロイド外用により治療されたが縮小せず、当科を紹介された。
初診の約4年前より両下腿に褐色の皮疹が出現し、徐々に増大、隆起してきた。当科初診時には両下腿伸側に、一部に隆起を伴う褐色調の局面がみられ、足関節周囲には表面に凹凸のある硬い結節と、足背にもび漫性の腫脹と結節を認めた。
初診の7年前、下腿に皮疹が出現し、2年前より目立つようになってきた。初診1ヶ月前に前医皮膚科を受診し、両下腿に軽度浸潤を触れる紅斑、局面、一部に潰瘍も認め、精査目的に当科を紹介受診した。
3週間前から手掌・手指の腹側および背側に軽度鱗屑を伴った紅斑が出現。2週間前から息切れがあり、1週間前から手指関節痛を自覚しはじめたため当院を受診した。
10代の頃、首や腋窩に常色の丘疹が多発していることに気づいたが、 特に気にしていなかった。たまたま受診した近医皮膚科にて異常を指摘され、 精査目的に当科を紹介受診した。
4月上旬に、左足底に色素斑が2ヵ所あることに気付き当科を受診した。
初診の約1ヶ月前より手指に小結節が出現、徐々に増加した。同時期より四肢に多発性関節痛を認めた。
幼少期よりNF1と診断。右肩のものは浸出液が多くなり悪臭を放つようになったため近医受診、当院当科を紹介された。
初診の半年前よりの夏頃より脱毛あり。円形脱毛症の疑いで近医より当院を紹介受診した。
1年前より両踵に血疱があり、足趾の疼痛も出現したため受診した。
15歳の頃、両前腕に褐色の小丘疹が出現し、難治のため受診した。
出生時より、両側第4趾の爪甲に変形を認め、炎症を伴うことがあり受診した。
3か月前に正座する際、膝を十分に屈曲できなくなり、2か月前より手指を曲げると前腕に痛みが生じるようになった。両上肢にびまん性の腫脹が出現したため内科を受診し、皮膚科に紹介。
半年前に窓ガラスで頭部を打撲。皮下血腫が出現し、その後潰瘍を形成したため近医外科受診。
初診の3年前より体幹・四肢に痒みを伴う紅色丘疹、小結節が出現。
約10年ほど前から頭頂部から左側頭部にかけて紅斑が出現した。
初診1年前、四肢の水疱を主訴に前医受診。
初診の数年前より両足底に赤紫色斑が生じ、近医を受診。
生後1か月、頭頂部の皮内結節に気付いた。生後2か月の初診1週間前に右大陰唇に、3日前には腹部にも結節を触れ、近医より紹介受診した。
2~3年前より頚項部に白色結節が出現し、徐々に増数した。
12年前より四肢に?痒を伴う紅斑、膿疱、丘疹の出没あり。当科初診時、四肢に紅斑があり、両膝蓋から下腿、足部に丘疹、膿疱が多発していた。
4年前に左手掌拇指球部に自覚症状のない紅斑局面が出現した。
5年前から腹部に結節が出現し増数するため受診した。
左大腿部に幼少期から点状の黒色皮疹がみられた。その後、皮疹は徐々に拡大し、20歳頃には現在の皮疹よりやや小さい程度まで増大した。
初診約2ヶ月前より左腋窩に皮下腫瘤が出現。疼痛やしびれ等の自覚症状を認めなかったが、徐々に腫瘤が増大したため当院を受診した。
総胆管結石胆管炎に対し内視鏡的逆行性膵胆管造影、内視鏡的経鼻胆管ドレナージ施行。その数日後に内視鏡的乳頭切開術施行し胆泥除去した。
指全体が赤く腫れ、皮が剥けて痛みを伴うようになったため医療機関を受診した。
毛包炎を疑われ内服抗菌薬が処方されたが、軽快しないため当科へ紹介された。
16歳の頃に下顎正中部に丘疹が出現し、次第に増大してきた。特に自覚症状はないが、消退しないため受診。
初診の約2週間前から頭頂部に多数の切れ毛を認めるようになった。
10年前から顔面、手背、体幹に強い掻痒が出現し、掻破していた。
初診の5ヶ月前より胸部、頸部などに赤色丘疹が出現し、2ヶ月前より体幹全体に紅斑、丘疹が拡大、膿疱も生じるようになった。
2015年9月頃より、左上腕伸側に皮下結節を認めていたとのこと。2016年3月に当科を紹介受診。
初診の1ヶ月前から、人工肛門の近傍に紅色の結節を自覚した。徐々に大きくなってきたため、当科を受診した。
初診の3カ月前から徐々に増大する頭頂部の腫瘤を自覚した。頭頂部に30×15㎜大で、脱毛を伴い、やわらかく波動を触れ、可動性に乏しい腫瘤がある。圧痛はない。
老人保健施設入所中で車椅子生活を送っている。陰嚢にある結節を施設職員が発見し、当科を受診した。
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